ひゃくさい 年金者大学の新聞です。講座と行事の案内
あいち年金者大学は、全日本年金者組合愛知県本部の方針に則って、教養・旅行などの文化面の一端をになって、高齢者ならびに年金で生活する人々を主な対象者に活動しています。財政的には全日本年金者組合愛知県本部とは独立採算とし、相対的な自主決定権を持っています。
「メーリングリスト“あいち年金者大学”を準備しています。
参加ご希望の方は、narano-oka@par.odn.ne.jpまで
参加希望とお知らせください」
年金者大学機関紙 ひゃくさい23年 9月号
10/11(水)講座:「気候危機は平和の危機」…………………………………2ページ
10/16(月) 連続講座:映画鑑賞会………………………………………2~3ページ
10/24(火) 連続講座:「今、読み返したい古典37」………………………3ページ
10/27(金) 連続講座:研究誌ひゃくさい読者交流懇談会…………………4ページ
原則として講座などの会場は名古屋市北区役所 7階 総合社会福祉会館 です。
1階の案内には福祉講座になっていますが7階まで上がって下さい。
講座等の参加費は無料です。 ただし資料代として300円をご用意下さい。
主催 あいち年金者大学
~未来世代のためにできること~
講師:尾形慶子(緑の党グリーンズジャパン共同代表)
と き:10月11日(水) 13時30分~
「一番頭に来たのは・・」とある中3女子が話し始めました。あいち・平和のための戦争展の、私たちの展示「気候危機は平和の危機」でのことです。
展示で説明したのは、いったん戦争がはじまると温室効果ガスを減らす努力が吹っ飛んでしまうこと、気候変動を起こした責任は富裕層・先進国・現在世代にある一方、犠牲になるのは責任のない貧困層・途上国・未来世代という不公平、最後に、地球温暖化が食料危機・故郷に住めない避難民の増加、それが紛争の原因になることです。
彼女は「一番頭に来たのは、温暖化を起こした先進国よりも、途上国が気候災害に苦しんでいることです。」と言いました。同じように、若い気候活動グループのフライデーズ・フォー・フューチャーも声を荒げます。若者は自分のことより、途上国が受けている不正義に憤っているのです。彼らの正義感はすごいです。
それにひきかえ、私たちの世代はどうでしょう。高度成長期に、原発を日本に54基も作り、自然を破壊しました。エネルギーを浪費し、温室効果ガスを排出し、気候危機を引き起こしました。戦争展に来た小6男子が、お母さんに「なんでもっと早く、何とかしなかったの?」と聞きました。そのとおりです。私たち世代が未来世代のためにできることを考えましょう。
「羊と鋼の森」 2018年 日本 134分
解説:淡野康子(中村支部)
と き:10月16日(月) 13時30分~
ところ:名古屋市北区役所7階・総合社会福祉会館中会議室
監督:橋本 光二郎
音楽:世武 裕子
原作:宮下 奈都
作曲:久石 譲 (エンディングテーマ)
ピアノ:辻井 伸行
出演:山崎賢人、三浦友和、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌 ほか
将来の夢を持てなかった主人公外村(山崎)は、高校でピアノ調律師板島(三浦)に出会う。彼が調律したそのピアノの一音に,生まれ故郷と同じ森の旬を感じた。外村は調律の世界に魅せられ、森のような世界に足を踏み入れる。
北海道の雄大な自然に不思議なファンタジーを感じさせる場面もあり、時には迷い悩みながらも、個性豊かな先輩調律師たちで高校生姉妹など交流を通じて成長して行きます。
青春音楽映画! 感動作です。
「羊」の毛で作られたハンマーが、「鋼」の弦をたたく、そしてピアノの音が生まれる。生み出された音は「森」の匂いがした。これが今回のテーマです。
連続講座:「今、読み返したい古典37」
『紫式部日記』を楽しむ(紫式部の時代2)
講師:近藤早苗(熱田支部)
と き:10月24日(火) 13時30分~
ところ:名古屋市北区役所7階・総合社会福祉会館中会議室
来年の大河ドラマの主役は紫式部です。そこで、彼女が生きた時代、摂関政治のもとで、たくさんの女性達が才能を花開かせ、活躍した時代がどんなものであったかを、文学作品を楽しみながら考えてみましょう。前回は「その1 定子と清少納言」でした。今回は「その2 彰子と紫式部」です。
「紫式部日記」は彰子の第一皇子出産前後の記録から始まります。その時の道長の様子、紫式部の宮中での女房生活、彼女がどんな思いを持って彰子に仕えていたか、他の女房たちをどう見ていたかなど、興味深い内容がいっぱいです。面白いところをピックアップしますので一緒に楽しみましょう。
毎回完結の講座で、わかりやすく解説しますので、普段あまり古典に触れる機会のない方でも大丈夫。筆記用具のみでお気軽においで下さい。
研究誌ひゃくさい読者交流懇談会
と き:10月27日(金) 13時30分~
「研究誌ひゃくさい」は廃刊となりましたが、当面「研究誌ひゃくさい読者交流懇談会」については継続していこうと考えています。参加者のご意見を伺いながら今後の方向について検討していきます。知的欲求を求めて最近感じていることを、現在の社会についての思いや怒りを、ぶつけ合う機会にしています。遠慮はいりません。どんどん参加し、発言してください。
事務局員募集中 あなたもわたしたちと一緒に年金者大学を作ってみませんか。受付・新聞づくり・会計・ウェブ担当… 仕事はいろいろあります。新しい仲間を求めています。 |
あいち県年金者組合 社交ダンスパーティ 何歳になってもみんなで踊ることは楽しいもの 初心者大歓迎。みんなで楽しく踊りましょう 日時:11月10日(金)10時~13時 13時から会食 場所:尾張旭東部市民センター 会費:800円(軽食付き) 連絡先:藤井茂 ℡080-1556-0216(中村支部) 倉元喜美子℡090-5100-1404(尾張旭支部) ※ 昼食の準備のため前もって連絡下さい。 |
年金者大学機関紙 ひゃくさい23年 8月号
9/14(木) 連続講座:美術館・博物館を訪ねる11 ………………………2ページ
「道風記念館」を訪ねる
9/20(水) 連続講座:「歴史教育から憲法を見つめる」3 …………2~3ページ
「日本国憲法誕生秘話と憲法否定の歴史修正主義」
9/25(月) 連続講座:新・あなたと訪ねる短歌の世界3 ………………3ページ
「秋の歌」
9/27(水) 連続講座:映画鑑賞会239:………………………………3~4ページ
9/29(金) 連続講座:研究誌ひゃくさい読者交流懇談会 ………………4ページ
原則として講座などの会場は名古屋市北区役所 7階 総合社会福祉会館 です。
1階の案内には福祉講座になっていますが7階まで上がって下さい。
講座等の参加費は無料です。 ただし資料代として300円をご用意下さい。
主催 あいち年金者大学
連続講座:美術館・博物館を訪ねる11
「道風記念館」を訪ねる
案内:岡田 保(守山支部)
とき:9月14日(木) 13時30分~
集合:10:00ゆとりーとライン「川村」駅前(「大曾根」駅から何行きに乗っても大丈夫、平日9時台は5分間隔で出ていますが、遅くとも9:40「小幡」行きに乗ってください)
「川村」から「道風記念館」までは庄内川を渡って徒歩約10分
入館料:100円
平安時代中期、9世紀頃までの日本の書法は、東晋の人で書聖と称された王羲之(おうぎし、303~61?)を始めとする中国の書家にならったものでした。その代表的な書家が嵯峨天皇・空海・橘逸勢で、この3人を後世の人は三筆と呼びました。
しかし10世紀頃になると絵画では唐絵(からえ)から大和絵(やまとえ)へ、文学でも物語文学の起こりなど、いわゆる国風文化(こくふうぶんか)が成立してきます。書道でも和様(わよう)と呼ばれる日本風の書法が創成され、広く流行することになりました。この和様を創始し定着させたのが、小野道風・藤原佐理・藤原行成の三蹟です。
小野道風の生誕の地と言われる春日井市に「道風記念館」が建てられています。企画展「おののとうふう~和様の書をつくった三跡~」が行われていますので、これを見学するツアーです。
見学した後はもう一度松川橋を渡って守山に戻り、「白沢渓谷」を見学します。普段は枯れ川なのにいったん大雨になると下流地域に大洪水を起こす白沢川の流れを変えようと、1904(M37)年の治水工事で作られた人工の渓谷です。春は花見、初夏は新緑と市民の憩いの場となっています。
「日本国憲法誕生秘話と憲法否定の歴史修正主義」
講師:丸山 豊(歴史教育者協議会)
とき:9月20日(水) 13時30分~
ところ:名古屋市北区役所7階・総合社会福祉会館中会議室
いよいよ最終回です。第三回目はNHKスペシャル「日本国憲法60年特集」を見ましょう。ベアテ・シロタゴードン、鈴木安蔵も登場します。現在改めて観るとNHKの良心が読み取れます。国連憲章の平和理念はもちろん、その後の国連人権宣言、国際法、すべてが現日本国憲法にあり、まさに日本国憲法は世界史の到達点であると誇りを感じます。
しかし現実の政治は憲法無視に進んでいます。それはなぜか。戦争責任、天皇制、植民地支配責任、教科書介入、歴史修正主義などから、マイナ、ウクライナなど毎日の生活から互いに疑問点を出し合い、対話する中で批判力をつけ、和やかな会を目指します。
連続講座:新・あなたと訪ねる短歌の世界3
「秋の歌」
講師:津田道明(北支部)
とき:9月25日(月) 13時30分~
ところ:名古屋市北区役所7階・総合社会福祉会館小会議室
夏が過ぎ、少しずつ夜が長くなってくるところから、陰暦の九月は「長月」と呼ばれるようになった、とか。9月の短歌教室では、秋の歌を鑑賞します。
ももしきの大宮人の退り出て遊ぶ今宵の月の清けさ 万葉集巻7 1076
天の原雲なき宵にぬばたまの夜渡る月の入らまく惜しも 万葉集巻9 1712
一首目は、万葉の時代も役所勤めの人たちも仕事が終わったあと、秋の夜長を楽しんでいたらしい。二首目は筑波山の歌。作者は暗い夜空を渡っていく月が、やがて沈んでゆくのを惜しんでいます。
さて、現代短歌は月をどう歌ったか?
連続講座:映画鑑賞会239
「美しい暦」 1963年 日活 89分
解説:鬼頭康男(緑支部)
とき:9月27日(水) 13時30分~
ところ:名古屋市北区役所7階・総合社会福祉会館◇中会議室
監督:森永健次郎
出演:吉永小百合、浜田光夫、長門裕之、芦川いずみ、藤村有弘 他
解 説:美しい青春の感情を明るく奔放に描く、石坂洋次郎原作の青春篇!
長野県松本市の美しい風景を舞台に、吉永小百合と浜田光夫のゴールデンコンビが繰り広げる青春讃歌。
地方都市の女子学生の恋への憧れ、型破りな男性教師(長門裕之)と美人教師(芦川いずみ)の恋愛、男女交際に無理解なベテラン教師等々。原作者石坂洋次郎ならではの明朗さの中に人間の本質を鋭くついたダイアローグの応酬が魅力的。吉永小百合の可憐さ、そして芦川いずみの清潔さなど、日活を代表する女優たちによる夢の競演。バンカラ学生浜田光夫のさわやかな魅力、明るい笑いに溢れた日活青春映画の佳作。監督はベテランの森永健次郎、リリカルなドラマの中に光る青春の真実。主題歌はもちろん吉永小百合です。
研究誌ひゃくさい読者交流懇談会
と き:9月29日(金) 13時30分~
「研究誌ひゃくさい」は廃刊となりましたが、当面「研究誌ひゃくさい読者交流懇談会」については継続していこうと考えています。参加者のご意見を伺いながら今後の方向について検討していきます。知的欲求を求めて最近感じていることを、現在の社会についての思いや怒りを、ぶつけ合う機会にしています。遠慮はいりません。どんどん参加し、発言してください。
年金者大学機関紙 ひゃくさい23年 7月号
8/14(月) 連続講座:平和について考える15 ……………………………2ページ
「自衛隊と愛知の軍需産業」
8/24(木) 映画鑑賞会238:……………………………………………2~3ページ
8/30(水) 連続講座:研究誌ひゃくさい読者交流懇談会 ………………3ページ
原則として講座などの会場は名古屋市北区役所 7階 総合社会福祉会館 です。
1階の案内には福祉講座になっていますが7階まで上がって下さい。
講座等の参加費は無料です。 ただし資料代として300円をご用意下さい。
主催 あいち年金者大学
「自衛隊と愛知の軍需産業」
講師:城下英一(平和委員会)
とき:8月14日(月) 13時30分~
ところ:名古屋市北区役所7階・総合社会福祉会館◇研修室
岸田政権が昨年12月に閣議決定した「安保3文書」は、これまで国の指針としてきた「専守防衛」を投げ捨て、攻撃型兵器を大量配備して戦争の準備を進める計画書となっています。政府はこの計画の具体化を次々と進めており、通常国会では、今年の大軍拡予算とともに軍拡財源法や軍需産業支援法を強行成立させました。すでに防衛省は、三菱重工や川崎重工に長射程の「スタンド・オフ・ミサイル」の開発と量産を発注し、全国283ヶ所の自衛隊基地強靭化も計画の一部が公表されました。岸田政権が進める5年間で総額43兆円大軍拡は、日本がアメリカの戦争に巻き込まれる危険性を高め、軍需産業やゼネコンの利権を保証する一方、社会保障のさらなる改悪や消費税増税、軍事国債の発行につながり、物価高騰に苦しむ私たちの暮らしを直撃します。大軍拡の実態や戦争法のもとで変貌する自衛隊を見ていきたいと思います。
連続講座:映画鑑賞会238
「破戒」2022
案内:倉元孝幸(尾張旭支部)
とき:8月24日(木)13時30分~
ところ:名古屋市北区役所7階・総合社会福祉会館研修室
監督:前田和男
出演:間宮祥太朗、石井杏奈、矢本悠馬、高橋和也、小林綾子ほか
解説: 島崎藤村の不朽の名作「破戒」を60年ぶりに映画化。「破戒」は1948年に木下恵介監督、1962年に市川崑監督によって映画化されている。奇しくも、映画公開された2022年は全国水平社創立100周年を迎える年でもある。
被差別部落出身という出自を隠し小学校の教壇に立つ瀬川丑松。故郷を離れてもつきまとう、自らの出自に葛藤する姿を描く。
瀬川丑松(間宮祥太朗)は、自分が被差別部落出身ということを隠して、地元を離れ、ある小学校の教員として奉職する。彼は、その出自を隠し通すよう、亡くなった父からの強い戒めを受けていた。彼は生徒に慕われる良い教師だったが、出自を隠していることに悩み、また、差別の現状を体験することで心を乱し、下宿先の士族出身の女性・志保(石井杏奈)との恋に心を焦がしていた。友人の同僚教師・銀之助(矢本悠馬)の支えはあったが、学校では丑松の出自についての疑念も抱かれ始め、丑松の立場は危ういものになっていく。苦しみのなか丑松は、被差別部落出身の思想家・猪子蓮太郎(眞島秀和)に傾倒していく。猪子宛に手紙を書いたところ、思いがけず猪子と対面する機会を得るが、丑松は猪子にすら、自分の出自をカミングアウトすることができなかった。そんな中、猪子の演説会が開かれる。丑松は、「人間はみな等しく尊厳をもつものだ」という猪子の言葉に強い感動を覚えるが、猪子は演説後、政敵の放った凶刃により命を落とす。この事件がキッカケとなり、丑松はある決意を胸に、教え子たちが待つ最後の教壇へ立とうとする。
研究誌ひゃくさい読者交流懇談会
と き:8月30日(水) 13時30分~
「研究誌ひゃくさい」は、編集責任者である一ノ瀬正己さんが亡くなられて休刊中ですが、当面「研究誌ひゃくさい読者交流懇談会」については継続していこうと考えています。参加者のご意見を伺いながら今後の方向について検討していきます。知的欲求を求めて最近感じていることを、現在の社会についての思いや怒りを、ぶつけ合う機会にしています。遠慮はいりません。どんどん参加し、発言してください。
※会場の都合と年金者組合愛知県本部の行事予定の関係で、7月は中止しましたが、8月も日程が重なっていますので、特例として第4水曜日に行います。9月以降はその月の最終金曜日に開催できるように努力します。
講座:ジェンダーの現在~ポピュラー化する~「ジェンダー平等」の危険性~
講師:石田好江(愛知淑徳大名誉教授)さんのお話を聞きました
石田先生のお話は、まず生物学的に言っても男女の性差は絶対的ではないという最近の研究成果から始まり、社会的文化的性差(ジェンダー)がどこで作られてきたかに進みました。それは、歴史的な社会制度、日本的雇用制度から政治制度へと話題が膨らみます。やや難しい専門用語に思考が止まりそうになりながらも、最後の質疑・感想の時間になるとそれぞれの体験から話はどんどん進み、またやりたいねという雰囲気で終わることができました。
・ジェンダーレスがかえって新しい差別を生み出していることを、初めて知って良かった。
・年金者組合員でも、働いてきた経験のない方、専業主婦の方の意見が聞けて良かった。私は働き続けてきたので、男も女も同じように働く。家事も見て来たので…
・前半はこれまでの体験を振り返りながら、頭の中を整理できました。「新自由主義と親和的…」のお話は、これまで考えたことがなくて新鮮でした。インターセクシュナリティーの事など、これから考えてみたいです。
・知らないことを教えて頂き、ありがたかったです。ジェンダー、奥が深いですね。もっと学ぼうと思いました。
・家庭ごとに差の大きなジェンダー(夫婦)問題です。夫育て、妻育ての背景には、子どもの時からの教育の仕方が潤っています。そして、さらに大きな社会(政治)の改革の課題との関連が大きいと思います。
・フェミニズムをモットーに生きてきましたが、複雑化してますます大変ですね。頑張らなくては!
今年も前進座名古屋公演に取り組みます
演目:「あかんべえ」
原作:みやべみゆき
脚本:佃 典彦
演出:松本祐子
日程:10月10日(火) 15:00~17:30頃
会場:日本特殊陶業 市民会館 ビレッジホール
料金 A席 7,500円
B席 4,500円
C席 3,150円
※各支部でまとめてください。支部にマージンが入ります。
県本部文化部